新年度が始まってやっとひと段落してきた5月は、晴れの日も多く過ごしやすいですが、肌トラブルも意外と起きやすいので気をつけた方がよい季節です。
“肌の5月病”にならないために、いくつかポイントを上げてご説明していきましょう。
(1)気温差が大きい
新緑の5月は、暖かくなり過ごしやすい季節です。暖かくなり気温が20度を超える日が増え、“今日は暑い”と思うような日が増えてくるのも5月です。前月の4月よりも気温が大きく上昇し、一年で気温の上昇率が高い月になります。急な温度の上昇によって、汗をかきやすくなり、皮脂の分泌も増えやすい時期にもなります。
そのため、毎日のスキンケアを行う際に、秋冬用のワセリンなどの油分の多い成分で保湿をしていると、ニキビができてしまったり、熱がこもると、ほてりやかゆみの原因になります。
水分と油分のバランスを調節してスキンケアを行いましょう。
(2)紫外線
5月に暖かい日が増えてくることは、紫外線の照射量が増えてくることと大きく関係しています。
世界保健機構(WHO)は、UVインデックス(UV指数)を用いて紫外線対策を推奨しています。UVインデックスは世界共通の指標で、紫外線が人体に及ぼす影響の度合いを指標化したもので、0から11段階(0が弱く数字が大きくなるにつれて強くなる、日本では13段階)まであります。
5月のUVインデックスは、その前月である4月よりも増える傾向にあり、10時ころより増加し11~12時台は「非常に強い」紫外線量になっています。
(気象庁HPにあるつくば市の5月のUVインデックスより参照)
日中に外出しているときに紫外線対策を怠ると、「非常に強い」紫外線を浴びることになり、日焼けし、肌荒れの原因になります。長袖や帽子など紫外線を遮光する服装で対応したり、日焼け止めやUVカット効果のある下地やファンデーションを使ってUV対策を行いましょう。
(3)花粉
年明けから4月まで悩まされたスギやヒノキの花粉がやっと終わってきたと思う5月は、イネ科のカモガヤやハルガヤ、シラカバやハンノキの花粉が飛散し始めます。
寒かった季節から暖かくなってきて気温の変化にうまく順応できず過敏になった肌に花粉がつくと、かゆみや肌荒れの原因になります。花粉皮膚炎といいます。
イネ科の植物は、空き地や草むら、河川敷などの生い茂る雑草に多いので、散歩やジョギングをしているときに、草むらなどに入り込まないように注意しましょう。
5月は、春から夏へ移行していく季節になり、気温が上がり紫外線も増えていきます。
変化する外部の生活環境に合わせて、柔軟に対応していきましょう。