ジメジメとした暑さと湿度は、肌の調子を悪くする一因となります。
しっかりとした汗対策で、アトピーの悪化を防ぎましょう。
汗はかゆみの原因になります。
しっかりした対策で、夏を乗り切りましょう!
過ごしやすい春が終わり、梅雨のころからジメジメとした暑さや湿度が始まります。このジメジメとした暑さと湿度は夏が終わるまで続きますので、苦手な季節と感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アトピーで皮膚の調子が悪いときは、ジメジメとした暑さはかゆみの原因となり、肌の調子が悪化する要因となります。冬の乾燥もかゆみを引き起こしますが、ジメジメとした暑さや湿度、汗も、アトピーが悪化する原因となります。
どちらの季節が過ごしやすいかは、体質や体内環境によります。
熱がこもりやすい方は夏が苦手なケースが多いですし、乾燥が強く出やすい方は、冬の調子が悪くなります。
湿度が高くジメジメしてくると肌はベトベトとした感じになり、その刺激がかゆみを引き起こします。汗の刺激も皮膚をかゆくさせます。
また、アトピーの調子がよくないときは、汗をかきずらいケースもありますし、汗が出たとしてもベトっとして粘度が高いもので、余計にかゆみを引き起こします。
具体的な対応としては、除湿や冷房などの空調機能を使い、部屋の温度と湿度を調整します。部屋を涼しくするだけで、たいぶラクになり、過ごしやすくなるでしょう。ただ、部屋を涼しくすると空気の湿度が下がる分、今度は肌が乾燥してくるので、乾燥が気になる部位は保湿をして対応します。
また、夜は冷房が強すぎると、体が冷えたり、喉が乾燥して風邪をひくこともあるので、寝るときには冷房を切るか、送風機能のみにして寝た方がよいでしょう。
それでも暑さが気になる方は、冷房を入れたまま温かい布団をかけて寝るなどの工夫をしてみましょう。
経済的には非効率ですが、どちらが眠りやすいかは、ご自身の体調と相談しながら決めていくとよいでしょう。
寝ているときに寝汗をかくとかゆくなり、無意識に掻きむしってしまうことがあります。この夜の寝ているときの汗は曲者で、悪化の要因になるので上手に対策したいものです。
寝る環境を涼しくしておき、汗をかきにくくすることは大事ですが、寝ている間にかいた汗をこまめに拭くようにするだけでもだいぶ違います。枕元にハンドタオルなどを置いておき、無意識に汗でかゆみを感じた時に、肌を掻くかわりにタオルで汗を拭くのです。汗が取り除かれるとかゆみは減りますので、そのあとはかゆみに睡眠を妨げられにくくなります。
かゆいとタオルで汗を拭きながら肌をこすってしまうこともあるかもしれません。肌をこすることは避けたほうがよいと一般的にはいわれますが、かゆくて爪で掻きむしると肌に傷ができて治りにくくなります。ですが、タオルでこすってもそこまで深い傷にはなりません。タオルなどでこすることも肌への刺激となるので、可能であればこすらないにこしたことはありませんが、どうしてもかゆいときは爪で掻くよりはましですし、タオルでこすることで、掻きたい気持ちを抑えることにも繋がります。
汗はかゆみの原因となりますので、汗対策をしっかりして、暑い夏を乗り切りましょう。